menu

News & Media

ビジョンケアグループとシンクサイト、先進的細胞治療における研究提携を発表

 ビジョンケアグループ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:髙橋 政代)と、シンクサイト株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:勝田 和一郎)は、本日、網膜組織における細胞治療の進展を目的とした研究パートナーシップを発表しました。この提携は、再生医療領域におけるビジョンケアグループの先駆的な臨床開発経験と、シンクサイトの細胞形態情報に基づくAI駆動型ラベルフリーソーティング技術を組み合わせることにより、移植用細胞の製造並びに移植前検査プロセスを向上・確立し、治療成績に優れた移植用細胞開発を実現することを目的としています。

これまで両社は、ゴーストサイトメトリー技術を搭載した研究段階の装置を用いて、目的の網膜細胞集団の純度をラベルフリーで高めるための技術開発を共同で進めてまいりました。

本提携では、移植用細胞群を対象に、新しいアプローチでのラベルフリー分類およびソーティングを試みます。独自の光学技術とAIを組み合わせたゴーストサイトメトリー技術は、従来は分離が困難だった網膜細胞集団を、既存マーカーに頼ることなく分類・同定し、ビジョンケアグループの先駆的な再生医療等製品開発に貢献することが期待されます。

■ 本リリースに関するコメント

ビジョンケアグループ 代表取締役 髙橋 政代

ラベルフリー分類およびソーティングはこれまでのソーティングのように抗体を必要としないことから、抗体の影響や臨床使用可能な抗体の作成などの課題を解決します。再生医療にとって必要な細胞を選択するために重要な技術となると考えています。AI駆動型ラベルフリーソーティング技術をいち早く開発したシンクサイトとビジョンケアグループの提携が再生医療を進化させることを期待しています。

シンクサイト株式会社 代表取締役 勝田 和一郎

世界的なアンメット・メディカル・ニーズとされている、難治性の眼疾患に対する再生医療分野において、世界のトップランナーであるビジョンケアグループの革新的な研究を推進するため、当社技術が貢献できることを嬉しく思います。再生医療や遺伝子治療は急速に発展している分野であり、当社独自のラベルフリー細胞分離・分析技術は、急速に発展している再生医療・遺伝子治療分野において、品質管理や高機能な細胞の選別など様々なアプリケーションを通じて、再生医療に取り組む多くの企業に貢献できるものと確信しています。

■ビジョンケアグループ

ビジョンケアグループは、iPS細胞の臨床応用に世界で初めて成功したチームが研究・臨床・患者ケアを一体化とする神戸アイセンター構想のもと、網膜疾患の治療開発にとどまらず、視覚障害者が抱えるあらゆる問題を解決するために設立。遺伝子治療実用化に向けた株式会社VC Gene Therapy、細胞医療実用化に向けた株式会社VC Cell Therapyを目的別子会社に持ち、神戸市立神戸アイセンター病院との共同研究を進めています。

「すべての患者さんのために、あらゆる解決策を」を目指し、再生医療、遺伝子治療、ロービジョン者の就労支援に至るまで、他企業との連携を含め、シーズ育成・事業化支援に取り組んでいます。

■ シンクサイト株式会社

シンクサイトは、東京大学及び大阪大学で生まれた先端技術を元に、ライフサイエンス及び医療の発展と革新を目指すスタートアップ企業です。先端イメージング、機械学習、マイクロ流体等の異分野技術を組み合わせて、次世代型のイメージ認識型高速セルソーティング技術を開発しています。この基盤技術を用いることで、新しい再生・細胞医薬や医療検査診断、創薬を実現させ、革新的な治療や診断に貢献することを目指しています。2019年6月には、経済産業省よりJ-Startupの1社に認定されています。詳しくは、シンクサイトのウェブサイト(https://thinkcyte.com/)をご覧ください。